Inspiration in Healthcare 次のヘルスケア

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New technology/start-up/news in healthcare. ヘルスケアの新たな動きをシンプルに。個人投資家も目指し始めました。自身の投資・資産形成に関してもつらつらと。(つまり雑記帳)

人生を全うするためのお金の話ー豊かに人生を生きるための資産形成

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皆さん、どうもこんにちは。GGGGGです。

突然ですが、自分の人生を豊かに生きるためにいくらのお金が必要か分かりますか?また、その資金を準備するために何をしていますか?

最近あるきっかけを得て、自分自身の資産形成を深く考える機会がありました。その中で多くの気付き・学びを得たので忘備録的に以下まとめてみます。 

 

Agenda/Summary

私の人生はいくらかかるのか?- 生きるって金がかかる

貯金が年々減っていく - インフレ・日本の世界における立ち位置

「結婚したら保険に入れ」- 保険だけで本当に大丈夫なの?

じゃあ結局どうすればいいのよ? - 資産形成を考える

んー、難しい話題ばかりでしっかり説明しきれるかは甚だ不安ですが、できる範囲でまとめてみたいと思います。順番に見ていきましょう。

 

私の人生はいくらかかるのか?- 生きるって金がかかる

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これはいまさら言う必要のないことなのですが、生きるのって本当にお金がかかりますよね。子供の教育費、突然訪れる病気、年々長くなっていく老後に必要な資金。

日本FP協会の統計では、

教育資金 993万円(子供一人あたり)

住宅購入費 3340万円

介護費用 16万円(/月)

などなど、うーん高い。。。

www.jafp.or.jp

これら様々な支出を全て合計すると、一人の人生にかかる費用は2-3億円とも言われます。

 

しかし、ここでお話したかったことは、この金額が大きいですよ。ということではなく、一度しっかり人生にかかる費用の概算を出し、それに対してどのような打ち手があるかを考えてみませんか?ということです。

 

私自身、最近ちょうど転職をきっかけに1ヶ月ほどの時間を取れたことをきっかけに、

  1. まず現在想定できる絶対に必要な費用を出す(子供は2人欲しいので、その教育費。夫婦+子供2人の住居費、平均寿命まで生きると仮定しての老後の生活費などなど)
  2. これらの費用を時間軸に置いていく。つまりいつ、いくら必要なのかを明確にする(この後に説明していきますが、必要なタイミングまで持っている時間。これがすごく大切!)
  3. さらに、現在の家計1ヶ月分を見直し、実際に何にいくら使っているか書き出す

つまり、現在のお金の遣い方を見える化する、ということと、絶対に必要なお金がいつ必要なのかを明確にする、の2ポイントです。 

 

Point

家計の見える化(1ヶ月分で十分)と将来必要なお金の金額、タイミングを明確にしよう!

 

 

貯金が年々減っていく - インフレ・日本の世界における立ち位置

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では、必要な金額とタイミング、さらに現在の家計がわかったところで、「じゃあ頑張って貯金しよう!」となるのはすばらしいことです。

ただ、貯金(=銀行へ預金として預ける)という方法は、先程のステップで確認した費用を賄うのに最適な資産の形なんでしょうか?

ちょっと回りくどい言い方ですいませんでした。つまり、ここで言いたいことは、銀行預金を長期で持つと、資産価値をどんどん失っていきますよ、ということなんです。

これはちょっと議論を呼ぶ内容だと思います。しかし、我らが日本政府が正式にそのような政策を取っている現在、逃げようのない事実です。

 

現在、日本政府、日本銀行は明確に年2%のインフレ・ターゲット、つまり年間2%物価が上昇するように金融政策を行う、と言っています。

www.boj.or.jp

 

2%のインフレということは、当たり前ですが年間に2%物価が上昇する、ということです。

今日100円のジュースを買うのに来年は102円必要になるということです。

じゃあ今日銀行に預金した100円は、来年には102円になっていてくれないと損してしまいますよね?ジュースは今日買ったほうがおトクということになってしまいます。

悲しいことに、これが現実に起こっているのが現在の日本です。(低金利政策は世界中で実施されているので、似たようなことが世界中の銀行預金で起こっています。)

 

現在の銀行預金金利は・・・。

www.woman110.com

悲しい現実です。3大メガバンクに至っては0.001%です。

さらに悪いことに、このインフレは毎年複利効果を生みながら物価は上昇し続けます。

 

もし、先程のステップで子供の教育資金が20年後、老後資金が35年後に必要だと分かっている場合、明らかに価値を下げると分かっていながら、そのお金を銀行に預金し続けるんですか?

 

決して誤解しないでください。銀行預金がすべていけない、と言っているのではないのです。

比較的短期間(3-5年後くらいまで)に必要なお金を管理するのに銀行預金は最適です。すぐに引き出せるという利便性を持ち、確実に額面通りの金額を保ってくれます。

 

ただ、世の中には様々な資産運用の形があり、様々な金融商品があります。

預金が強いタイミング・場面では銀行を使えば良いですし、それ以外の金融商品が強い局面ではそちらを使えばいいのです。

この明らかに銀行預金偏重な資産形成を見直してみる価値はあると思います。

 

Point

金利、インフレ下において、銀行預金はあなたの資産の価値を損ねている。資金が必要なタイミングに合わせて、適切な金融商品を選ぶべし

 

 

「結婚したら保険に入れ」- 保険だけで本当に大丈夫なの?

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また、銀行預金と同じく、生命保険に関しても ”神話” 的な話が多いと思います。

よくあるのが、「結婚したら生命保険くらい入れ」的な話。

 

また誤解しないでくださいねww 私ももちろん生命保険に入っています。

ただ、先程の銀行預金と同じく、生命保険にも適したタイミング・用途というものがあります。そして、その生命保険の力を最大化できるタイミング・目的で使いましょう、ということです。

 

具体的に言うと、生命保険が最大に力を発揮するタイミングは、資産が十分に形成されていないタイミングでの、家計の経済的支柱に起こる不幸をリスクヘッジする力です。

例えば、35歳サラリーマン家庭、専業主婦の妻と子供が2人。今、経済的支柱の父に何か不幸が起こり、亡くなってしまった場合、生命保険はその後の家庭を経済的に救う力を持っています。

つまり、定期的に定額の生命保険料を支払い続けることによって、万が一の事態に陥ってしまった場合、支払っていた保険料を遥かに上回る保障を受けることができます。

このリスクヘッジ機能は、まだ貯蓄・投資による資産形成ができていない(大した資産を構築できていない)段階において非常にありがたい安心を提供してくれます。この生命保険の力は果てしないと思いますし、私自身もこの安心を受け取っています。本当にありがとうございます。

 

しかし、人生における資産形成、という視点から見ると、生命保険(ここで言うものは主に終身型保険)は非常にコストが高い商品となってしまいます。

一般的な終身型保険の場合、セールスマンの方がよく言うこととして「この保険は掛け金が掛け捨てとならず、長期間運用されます。したがって、生命保険としての安心と同時に、貯蓄としての役割も果たします!」だと思います。

これは決してウソではないのですが、この掛け金は支払った瞬間に約30-50%の価値を失います。(加入した年齢によります。いずれにしても解約返戻金って、支払った直後には支払った額をかなり下回った額ではありませんか?)

そして、約30-40年かけて支払った額の約同額まで返戻金が回復します。(年率のリターン:IRRで言うと0%台から良くても1%台前半)

しかもこれって先程お話したインフレを無視していますよね。元の額に戻ったところで、世界は先程お話した約2%インフレの影響を複利で受け続けています。。。

 

もうお分かり頂けたと思うのですが、生命保険って長期の資産形成には非常に不向きな商品なんです。「今」の安心をコストを払って買う、それが生命保険の本質だと思います。

「今」不幸が起こったときに必要な保障を考えて、必要な分を購入。5年ごとなど、家族の状況が変わるごとに見直してこそ、本当に必要な保障を提供してくれます。

私は個人的には掛け捨て型がこの保険の機能としては一番割がいいと思っていますが、そこは個人の好みもありますので、「今」必要最低限の保障を、定期的に見直しながら活用していく、という程度を念頭に考えてみるといいと思います。

 

Point

生命保険は「今」の安心をコストを払って買っている商品。個人の長期的な資産形成には向かない。

 

 

じゃあ結局どうすればいいのよ? - 資産形成を考える

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ええ、そうですよね。

貯金がダメ、保険もダメ。じゃあ結局どうすればいいんだよ、と。仰る通りです。

 

私の考えを先に言わせていただくと、目的に合わせて金融商品を組み合わせましょう、ということになります。

金融商品なんて分からない?難しいことはやりたくない?金融商品ってリスクあるんじゃないの?

すべてその通りです。ただ、さじを投げずにもう少し聞いてください。

 

資産形成には大きく分けると大きく4つのカテゴリーがあります。銀行預金(定期など含む)、生命保険、年金、投資。

それぞれには得意とする場面とタイミングがあります。

  • 銀行預金 - ゼロリスク。ローコスト。そしてもちろんゼロリターン。とにかくもともとの金額をそのまま温存する。引き出すのが簡単なので、直近(3-5年以下)に必要な資金はここに貯めて行くのが一番便利。
  • 生命保険 - 比較的若い世代、特に子供や住宅にかかる費用の割合が所得に対して高い世代の安心は生命保険が一番。今の世帯収入を維持している人に何かあった時に生活を守ってくれる。ただ、同時に、もしものときには障害年金や遺族年金も出ます。それらも含めて必要最低限の金額を計算してみるべし。意外と払いすぎている世帯も多い。将来への資産形成としては非常に高コスト。
  • 年金 - 日本の場合は基本的に国民年金と厚生年金が強制加入なので考える機会が少ないですが、若い世代は準備しないと年金基金の資金ショートによる不幸な将来があり得る。資産形成としてもiDeCoなど節税的に三重得な仕組みも出てきているので、長い老後に対して全く準備をしない理由はない。(iDeCoは課税所得控除、運用益免税、年金等受取時に適用される特別税制により、運用するだけでとんでもないリターン率を叩き出す、スーパー制度です)
  • 投資 - 日本人にとって、最も苦手とする分野だが、正直これを無視して長期の資産形成を考えることはできない。NISAは一定額を限度として運用益免税するので、こちらもiDeCo同様、投資によるリターンが節税によってさらに強化。

投資に関しては、本当に多くの商品があります。

もちろんこの中には単一銘柄株やFXのような瞬間最大風速を目指す投資のようなハイリスク・ハイリターンだけを狙うトレーディングも含みますので、そのような派手な生き馬の目を抜く世界を想像されることが普通かと思います。

しかし、ETFやインデックスファンドと言われる商品など、株価指数(つまり平均株価)に投資する商品もあり、これらは世界の動きに連動して価格が変化するので、急激に変化し、タイミングが命の投資商品とは全く正確を異にします。

 

詳細に関しては非常に多くの語るべきことがあるので他のブログ記事などに譲りたいのですが、様々な商品に分散して投資し、長期で保有することで一定のリターンを得続けることが可能です。(細かいロジックは置いておいたとしても、なんで世界の大型年金ファンド、長期投資ファンドがこれだけ生き残っているのか、を考えて見てください)

世界全体で見れば、この20年間で年率約4%成長しました。この20年で何が起こったかを想像してみてください。ドットコムバブル、リーマンショックの衝撃を受けた上で、長期で保有してみれば年率約4%ずつ資産が増えている、ということです。日本はこの20年間ほぼ経済成長はしませんでしたが、世界中(もちろん一部は日本)に投資することで、成果を安定させていくことができます。

 

中長期の資産形成を考える場合、この投資の力を使うことでより効率的に資産を安定させることができます(つまり、インフレを上回るペースで資産を構築する。まあインフレ自体がこの世界の経済成長の一因でもあるわけで。。。投資をうまく使う以外にインフレ効果を乗り越える手段はなかなか無さそうですしね。)

 

いろいろと細かいことも語ってしまいましたが、この記事で言いたいことはもっとシンプルです。

自分の人生を豊かにするために、必要な資金を把握し、様々な手段を組み合わせてリスクヘッジしながら、最適な資産形成を行う。

そのために、一度資産形成計画の棚卸しをしてみませんか?

 

Point

資産形成の手段を学び、自分の人生を豊かにする、最適な資産形成手段を考えてみよう!

 

いかがだったでしょうか?

以下まとめです。

 

Agenda/Summary

家計の見える化(1ヶ月分で十分)と将来必要なお金の金額、タイミングを明確にしよう!

金利、インフレ下において、銀行預金はあなたの資産の価値を損ねている。資金が必要なタイミングに合わせて、適切な金融商品を選ぶべし

生命保険は「今」の安心をコストを払って買っている商品。個人の長期的な資産形成には向かない。

資産形成の手段を学び、自分の人生を豊かにする、最適な資産形成手段を考えてみよう!

 

お読みいただき、ありがとうございました。

最後に、私にこの考えるきっかけをくれた素晴らしい本を一冊紹介して終わりたいと思います。(柴山さん、カッコ良すぎる。。)


 

元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法

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